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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第3章 USJ襲撃事件編


USJ襲撃事件から、一夜が明けた。
翌朝。
雄英高校、1年A組。
教室には、昨日の事件が嘘だったかのように、いつもの生徒たちが集まっていた。
――ただ一つ。
誰もが、昨日のことを完全には忘れられていなかった。
緑谷は席に座りながら、拳を握る。
(もっと……もっと強くならないと)
昨日、オールマイトに助けられた。
けれど同時に、自分の力不足も痛いほど思い知らされた。
受け継いだ「ワン・フォー・オール」。
いつか、この力を完全に自分のものにしなければならない。
そんな決意を胸に、緑谷が顔を上げたときだった。

「おはよう」
教室の扉が開く。

「相澤先生!?」
一斉に声が上がった。
包帯だらけの姿で、相澤が教室へ入ってくる。


「いやいやいや!」
上鳴が叫ぶ。

「昨日あんなボロボロだったじゃないですか!」

「寝たら治った」

「絶対嘘だ!」
教室に笑いが起こる。
相澤は面倒そうにため息をついた。
「そんなことより、今日はお前らに伝えることがある」

黒板に書かれた文字。
――雄英体育祭。

「体育祭?」
生徒たちの目が一斉に輝く。

「そうだ」
相澤は淡々と続ける。

「雄英体育祭は、全国から注目される一大イベントだ」
個性が発現する以前。日本で大きなスポーツイベントとして存在していたオリンピック。
その代わりとなるほど、雄英体育祭は現在の日本で大きな意味を持つ。全国から観客が集まり、テレビ中継もされる。

そして――
「プロヒーローも、当然見に来る」
「!」
教室の空気が変わった。

「つまり、活躍すれば……」
切島が身を乗り出す。

「スカウトされる可能性もあるってことですか!?」

「そういうことだ」
一気に教室が騒がしくなる。

「マジかよ!」

「絶対目立ってやる!」

「プロから直接見てもらえるってこと!?」

「……よし」
麗日お茶子の目は、いつになく真剣だった。
拳を握り、静かに燃えている。彼女はその様子を横目で見ながら、少しだけ笑った。


――体育祭。
昨日の事件から、まだ一日しか経っていない。
それなのに雄英はもう、前へ進もうとしている。
そして彼女自身も――
「……」
ふと、自分の周囲を見る。
昨日の戦闘、自分の個性、敵を支配したこと、笑いながら戦っていたこと。
そして、最後には敵を自爆させたこと。

――きっと、みんな怖がっている。
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