• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第3章 USJ襲撃事件編


USJ事件後の保健室。

ベッドに横たわる緑谷は、天井を見つめていた。
両足には包帯。
身体中に痛みが残っている。
「……僕、何もできなかった」
悔しそうに拳を握る。
「オールマイトを助けることも、みんなを守ることも……」


別室にはオールマイトも横になっていた。

その姿は、いつもの「平和の象徴」とはかけ離れている。

傷だらけの身体。

力を使い果たし、変身すら維持できないほど消耗していた。

そこへ。
ガラッ。
保健室の扉が開いた。
「おう、オールマイト」

「塚内くん!」
警察官の塚内が入ってくる。

「まだ動けそうにないな」

「この有様だよ」
オールマイトが苦笑する。

塚内はオールマイトを見渡した。

「それでも、生きてるだけマシだ」

「……」

「もしヒーローが来るのが少しでも遅れていたら、本当に大惨事になっていた」

塚内の表情は真剣だった。
「生徒たちも、教師も……全員無事とはいかなかっただろう」

その言葉が、事件の重さを改めて突きつけた。
今回の被害は決して小さくない。
相澤は両腕の粉砕骨折、顔面骨折、さらに眼窩底骨も粉砕しており、視力に後遺症が残る可能性まで出ている。
緑谷も両足を骨折していた。

オールマイトも激しい消耗。

そして13号も、命に別状こそないものの、背中から上腕にかけて深い裂傷を負っていた。
オールマイトの表情が曇る。
「相澤くんには……本当に申し訳ないことをした」

塚内も頷く。
「だが、彼は教師として最後まで生徒を守った」

そして、少し間を置いて塚内が尋ねた。
「それから……あの彼女のことだ」

オールマイトの表情が変わった。
「……彼女か」

「ああ」

塚内は資料に目を落とす。
「随分と派手にやったそうじゃないか」

オールマイトは苦笑した。
「派手どころじゃないよ」

そして、目を閉じる。
脳裏に浮かぶのは、銃を構え、笑いながら戦場を駆ける彼女。

「もっと遊ぼうよ」

そう言って、死柄木を挑発していた姿。

瓦礫を、壁を、床を、あらゆるものを武器へ変えて、
敵の攻撃を紙一重でかわしながら、次々と状況をひっくり返していた。
/ 603ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp