第1章 公安からの指令
翌日の昼休み。
「ねえねえ!」
麗日が手を振る。
「一緒にご飯食べようよ!」
「……」
彼女は少し迷った。
「いいの?」
「もちろん!」
その隣から緑谷も笑う。
「昨日、一人で食べてたから」
「……ありがとう」
席に座る。
飯田が話しかける。
八百万が質問する。
耳郎が笑う。
上鳴がくだらない話をする。
爆豪は遠くでうるさそうにしている。
そんな時間
彼女は、初めて
任務とは関係のない会話をした。
好きな食べ物
休日の過ごし方
授業のこと
どうでもいい話
本当に
どうでもいい話だった。
なのに
「……」
楽しかった
その感情に
彼女自身が一番驚いた。