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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第13章 ヒーロー仮免試験


朝食を終えたクラスメイトたちが、食堂から寮の共有スペースへと戻ってきた頃。


そこには、見るからに不機嫌な爆豪と、顔に絆創膏を貼った緑谷の姿があった。

「……え、何? 二人とも、その顔どうしたの!?」

最初に気づいた芦戸が、ぎょっと目を見開く。

「うわっ、緑谷! 顔、めっちゃ腫れてるじゃん!」

「爆豪もひでぇな……。いったい何があったんだ?」

切島も驚いた様子で二人を見比べた。

「まさか、昨日の試験でどっか怪我したのか?」

「違ぇよ」

爆豪がぶっきらぼうに答える。

「じゃあ、何でそんなボロボロなのよ」

耳郎が呆れたように尋ねると、緑谷は気まずそうに視線を泳がせた。

「えっと……その……」

「夜中に寮を抜け出して、訓練場で喧嘩したんだって」

峰田が、どこから聞いてきたのか得意げに口を挟んだ。


「はあ!?」


上鳴の声が共有スペースに響いた。

「お前ら、マジで何やってんの!?」

「ガキかよ……」

瀬呂が心底呆れたように呟く。

「仮免試験終わったばっかだぞ? なんでわざわざ夜中に喧嘩すんだよ」

「しかも、二人ともボロボロになるまでって……」


八百万も困惑した表情を浮かべた。
「お二人とも、もう少しご自身のお身体を大切になさってください」


「うるせぇ! 余計なお世話だ!」


爆豪が怒鳴る。
「いや、余計なお世話じゃないでしょ!」


芦戸が即座に言い返した。

「何でそこでキレんのよ! 自分が悪いんじゃん!」

「んだと!?」

「はいはい、そこまで!」

切島が慌てて二人の間に入る。


「朝っぱらから騒ぐなって!」

その騒ぎを少し離れたところから眺めながら、彼女は小さく息を吐いた。


昨夜。
眠れずに部屋を出たとき、彼女は確かに見ていた。

緑谷と爆豪が、誰にも気づかれないように寮を抜け出していく姿を。


気にはなった。
二人が何を話すのか。なぜ、あんな時間にそろって外へ出たのか。

結局、彼女は追いかけなかった。

自分にも、誰にも明かしていない秘密がある。
他人には知られたくないこと。自分の意思で話す時が来るまで、そっとしておいてほしいこと。


それを抱えているからこそ、他人の秘密に安易に踏み込むことが、必ずしも正しいとは限らないと知っていた。
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