第13章 ヒーロー仮免試験
雄英高校の寮に、相澤の低く重たい声が響いていた。
「……お前ら、何を考えてる」
その前に並んでいるのは、顔や身体のあちこちに傷を作った緑谷と爆豪。そして、なぜか同じように叱責を受けているオールマイトだった。
「夜中に寮を抜け出し、訓練場で私闘。しかも、二人そろってボロボロになって帰ってくるとはな」
相澤はこめかみを押さえ、深々とため息をついた。
「挙げ句の果てには、連れ戻しに行ったオールマイトまで巻き込んで……。教師として、どう責任を取るつもりですか」
「うっ……。いや、その……私も、まさかあそこまで激しいことになるとは……」
「言い訳は結構です」
ぴしゃりと切り捨てられ、オールマイトは肩を落とした。
その様子を横目で見ながら、爆豪は舌打ちする。
「チッ……」
「爆豪。お前もだ」
「……あ?」
「反省する気がないなら、処分を増やすぞ」
「……っ」
さすがの爆豪も、それ以上は口を開かなかった。
相澤は二人を順番に見据え、淡々と処分を言い渡した。
「爆豪は三日間の謹慎。その間、寮内の清掃も担当しろ。緑谷は二日間の謹慎と寮内清掃だ。期間中は勝手な外出を禁止する」
「えっ、そんなに!?」
緑谷が思わず声を上げる。
「当たり前だ。夜間の無断外出に加えて、私闘までしているんだからな」
「……チッ。分かったよ」
爆豪は不満そうに顔をしかめた。
こうして、雄英高校一年A組の問題児二人には、朝から重たい謹慎生活が待ち受けることになったのだった。