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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第3章 USJ襲撃事件編


戦いが終わっても、クラスメイトたちの間には、どこか落ち着かない空気が残っていた。
原因は――彼女だった。

「……なあ」
上鳴が、ちらりと彼女を見る。
「俺、今まであいつのこと……綺麗で頭いい人、くらいに思ってたんだけど」

「私も」
芦戸が頷く。

「だって、あんな戦い方するなんて聞いてないんだけど!?」

「そもそも、あの個性って何なの?」
耳郎が腕を組む。

「物に個性を込めて、それを通して相手を操る……ってこと?」

「たぶん、それだけじゃない」
緑谷が真剣な顔で言った。

「戦ってるとき、彼女は周りのもの全部を使ってた」
瓦礫、床、壁、金属片、敵の動き。

「まるで……戦場そのものを、自分の武器にしてた」

「しかも、途中からほとんど考えてなかったようでしたわ」
八百万が静かに続ける。

「最初は状況を分析していたのに、途中からは……」

「直感で動いてた」
轟が言った。

全員が彼を見る。
「直感?」

「そう見えた」
轟は先ほどの光景を思い出す。
敵の手が伸びる。

彼女が避ける。

その瞬間にはもう、次の足場を選んでいる。
まるで最初からそこへ行くことが決まっていたように。

「……なのに全部、正解だった」

緑谷が小さく呟く。
「すごい……」
切島は拳を握った。

「いや、すげぇっていうか……」

彼は彼女を見た。
「めちゃくちゃカッコよかった!」

「分かる!」
芦戸が即座に乗る。

「しかも、あの笑顔!」

「敵相手に笑ってたよな」
上鳴が思い出す。

「怖ぇって!」

「でも、綺麗だった……」
葉隠がぽつり。

「普段とのギャップがすごすぎるよ!」

「彼女の戦闘能力について、私達はほとんど知らされていなかった。これは非常に重要な問題なのでは!?」
と八百万が声を上げる。

「でもさ」
麗日が、少し困ったように笑った。

「私たちも、彼女のこと全然知らないんだよね」

「うん」
緑谷が頷く。

思い返してみれば、彼女はいつも一歩引いていた。
誰かと必要以上に馴れ合うこともない。
けれど、困っている人がいれば必ず気づく。

怪我をすれば真っ先に動く。
授業では周囲をよく見ている。
それなのに、自分自身についてはほとんど話さない。
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