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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第3章 USJ襲撃事件編


すると。
ズズ……。
巨大な身体が動き出し、彼女のもとへ、ゆっくりと集まってくる。

「……あれは?」

轟が目を細める。
爆豪も黙って見ている。
さっきまで敵として暴れていた脳無。
それが今、まるで彼女の命令を待つように、彼女の前へ並んでいる。
彼女はその姿を見上げた。

脳無は動かない。
「もう、十分頑張ったね」
優しい声だった。
そして、「自爆して」
一瞬の静寂

「……!」

爆豪の目が見開かれる。

轟も言葉を失った。

次の瞬間、
――ドォォォォン!!
一体が爆ぜる。
炎と煙が一気に視界を覆っていく。

「なっ……!」
爆豪が目を見開く。

轟が無言で彼女を見る。

彼女は、ただ立っていた。
爆風で髪が大きく揺れている。
けれど、その表情には何の動揺もない。
悲しみも、恐怖も、興奮も、ただ、静かだった。

「……」

爆豪が拳を握る。

「……あいつ」
轟も、彼女から目を離さない。

「……完全に支配している」

その言葉に、彼女が振り返った。

「そうよ」
あまりにもあっさりと答える。

「私が支配したものは、私の意思で動く」

「……」

「だから」
彼女は燃え上がる炎の向こうを見た。

「戦いが終われば、終わらせる」

その声は冷たかった。
けれど、先ほどまで死柄木を相手に笑っていた彼女と同じ人物とは思えないほど静かだった。
爆豪は彼女を睨む。
「……お前」

「なに?」

「怖ぇな」
彼女は少しだけ目を丸くする。
「そう?」
首を傾げる。

「私は、普通にしてるだけだけど」

轟が呟く。
「……普通ではないと思う」

「そうかな」
彼女は小さく笑った。

その笑顔は、さっきまで戦場を駆け回っていたときと同じだった。
自由で、綺麗で、そして少しだけ恐ろしい。
爆豪はそんな彼女を見ながら、拳を握り直した。
轟も同じだった。

二人とも。
今、初めて理解した。
彼女は単に「頭が切れる奴」なんかじゃない。
あの笑顔の奥には、自分たちがまだ知らない、とてつもなく危険な力が眠っている。
そして彼女は、その力を、まるで遊ぶように扱っていた。
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