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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第13章 ヒーロー仮免試験


彼女は前線で派手に攻撃を繰り出しているわけではない。
それなのに、A組の戦況は彼女の動きに合わせて変化していた。

仲間への指示。敵の配置の把握。攻撃のタイミングの調整。
状況を見極め、誰を動かし、どこに隙が生まれるかを判断している。

真堂は目を細めた。

「……あの子が、要か」

体育祭の映像は、彼も見ていた。
彼女の個性が厄介であることは知っている。だが、今の戦いを見て確信した。


単に個性が強いだけではない。


周囲の状況を把握し、仲間の力を引き出す能力。その判断力こそが、彼女の本当の脅威なのだ。


ならば、答えは一つ。

「彼女を孤立させる」

真堂は崖の縁へと歩み寄った。


「俺たちが狙うのは、あの子だ。分断できれば、雄英の連携にも綻びが生じるはず」


「でも、あの個性を相手にするのは厄介じゃないか?」

仲間の一人が尋ねる。

「だからこそ、最初に仕掛けるんだ。相手が対処する前に、地形そのものを変えてしまえばいい」


真堂は不敵に笑った。

彼女の前に、複数の受験生が立ちはだかった。

「……?」

彼女が足を止める。

「あなたには、こっちに来てもらう」

「私?」

「そう」

彼女は周囲を見る。


気づけば。
雄英の仲間たちとの間に、何人もの受験生が入り込んでいる。

「……なるほど」

彼女の目が細くなる。

「私を一人にしたいんだ」

相手の一人が笑う。

「気づくのが遅い」

「別に」

彼女は落ち着いている。

「気づいてたよ」

「……何?」

「ただ、みんなを先に逃がしたかっただけ」

相手の表情が変わる。



その瞬間。
――ズンッ!!
地面が大きく揺れた。

「うわっ!?」

「何だ!?」

立っているだけでも難しいほどの揺れ。
地面が波打つ。

「真堂だ!」

誰かが叫ぶ。

傑物学園高校二年。

真堂揺。

彼の個性による揺れが、試験会場全体を襲う。

「きゃっ!」

麗日がバランスを崩す。

「くっ……!」

峰田が地面に手をつく。

「うわぁぁ!」

芦戸もよろめく。

彼女も、とっさに姿勢を低くした。

「……っ」

しかし、揺れは止まらない。
地面が大きく傾き、雄英生たちの間に距離が生まれていく。



「みんな!」


緑谷が叫ぶ。
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