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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第13章 ヒーロー仮免試験



彼女は目良の説明から、今回の試験に込められた意図を読み取っていた。
そして、次の言葉が告げられる。


「……そこで、今回の一次試験は、従来の方式を変更します」

ざわり、と会場が揺れた。

「一次試験の通過者は、先着百名。百名が通過した時点で、試験は終了となります」

「……は?」

上鳴が間の抜けた声を漏らした。

「ちょっと待って、百名って……全国から集まってるんだよね?」

芦戸が周囲を見渡す。

「つまり、百人を超えたら、実力があっても通過できない可能性があるということか」

飯田が険しい顔で考え込んだ。

「競争率が高くなる……!」

緑谷の表情が引き締まる。


会場のあちこちから、不満や驚きの声が上がった。

目良は、それらを気にする様子もなく説明を続けた。

「一次試験では、皆さんに支給されるボールを使用します。受験者の衣服には、三つの標的が取り付けられています。相手の標的にボールを命中させることで、得点が加算されます」

壇上のスクリーンに、ルールを示す図が映し出された。

「各受験者は、ボールを四つ所持します。二人の受験者に対して、それぞれボールを3つ命中させれば、一次試験通過となります。ただし、百名が通過した時点で試験は終了しますので、条件を満たしていても、通過できない場合があります」


「単純な命中精度だけじゃなく、誰を狙うかも重要になるね」

緑谷は早くも思考を巡らせている。

「しかも、相手も同じ条件なら、狙われることも想定しないと……」

「だったら、先に全員ぶっ飛ばせばいいんだろ」

爆豪が口角を吊り上げた。

「いや、ボールを当てる試験だからね!?」

緑谷が慌てて突っ込む。

「細けぇことはいいんだよ!」

「細かくないよ!」

いつものやり取りに、周囲の緊張がわずかに和らいだ。
しかし、彼女は別のことを考えていた。

――四つのボール。三つの標的。通過者は百名。

単純なルールに見えて、その実、受験者の判断力を試す仕組みになっている。


誰を狙うのか。誰を避けるのか。どのタイミングで動くのか。


そして、百名という人数制限。

実力がある者でも、状況判断を誤れば脱落する。

逆に、力で劣る者でも、立ち回り次第では通過できる可能性がある。


公安が好みそうな、合理的な仕組みだった。
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