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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第13章 ヒーロー仮免試験


「……あの、夜嵐くん?」

「はい!!」

「お気持ちは嬉しいけれど……」

「はい!!」

「私たち、今日が初対面よね?」

「はい!! だからこそ、これから知っていきたいんです!!」

「…………」

彼女は言葉を失った。


論理的な会話が成立しているようで、どこか成立していない。

しかも、彼の目には一片の曇りもなかった。

どうしよう。

本当に、どうしよう。

彼女が珍しく困り果てていると、芦戸が彼女の前に立ちはだかった。


「はいはい、そこまで! うちの大事なクラスメイトを、会って三十秒でお嫁さんにしようとしない!」


「三十秒……!」


夜嵐はハッとした。

「確かに、少々急ぎすぎたかもしれません!!」

「少々じゃないよ!」

「では、まずはお友達からお願いします!!」

「切り替え早っ!!」

芦戸の突っ込みが響く。


彼女は思わず口元を押さえた。
笑ってはいけない。


相手は本気なのだ。
けれど、あまりにも予想外の展開に、どうしても頬が緩んでしまう。


そんな彼女の笑顔を見た夜嵐が、さらに感動したように拳を握った。

「笑顔も素敵です!!」

「ちょっとぉぉぉ!!」

芦戸が頭を抱えた。


そのとき
「――夜嵐ィィィ!!」
遠くから、複数の声が飛んできた。
「何をしているんだ、お前は!!」
振り向けば、士傑高校の生徒たちがこちらへ駆けてくる。
先頭にいたのは、毛原長昌。
その後ろには現見ケミィ、そして肉倉精児の姿もあった。


ケミィは状況をひと目見るなり、深々とため息をついた。

「うわぁ……またやってる」

「また!?」

上鳴が食いついた。

「またって何!? こいつ、いつもこんなことしてんの!?」

「まあ、熱いのはいつもだよねぇ」

ケミィは気の抜けた声で答えた。
毛原が申し訳なさそうに頭を下げる。


「雄英高校の皆さん、すみません! こいつ、思い立ったら一直線で……」


「一直線にも限度があるだろう!」
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