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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第13章 ヒーロー仮免試験


そんなことを考えていた、そのとき。

ふいに、夜嵐がこちらを向いた。

視線が重なる。


ほんの一瞬。
青い瞳と、熱を帯びた眼差しが交差した。


夜嵐の動きが止まる。

「…………」

彼は彼女を見つめたまま、ぴたりと固まった。


次の瞬間。
その顔が、ぱあっと輝いた。

「――ああああああああっ!!」

「!?」

A組の全員が身構えた。

「見つけたぁぁぁぁぁ!!」

夜嵐は風のような勢いで駆け出した。
夜嵐の勢いは止まらない。


彼はおもちの目の前まで来ると、背筋をぴんと伸ばし、目を輝かせて叫んだ。


「結婚してください!!」


「…………は?」

会場の喧騒が、遠のいた気がした。


彼女は瞬きをした。
一度。
二度。

どうやら、聞き間違いではないらしい。

「……えっと」

「俺、ずっとあなたのことが好きだったんです!!」

「……え?」

「体育祭の全国中継で、あなたを見ました! あの美しさ! あの堂々とした立ち姿! そして、どこか秘密を抱えているような、あの眼差し!! 俺はあの瞬間、心を撃ち抜かれたんです!!」

夜嵐は胸に手を当て、熱っぽく語った。

「あなたこそ、俺が生涯をかけて守りたいと思った女性です!! どうか、俺と結婚してください!!」


「ちょっと待ったぁぁああ!!!」


芦戸が間に割って入った。

「いきなり何なのさ!? 初対面だよね!? 自己紹介より先にプロポーズってどういうこと!?」

「すみません!! しかし、気持ちを伝えるのに早いも遅いもないと思うんです!!」

「いや、あるでしょ!? めちゃくちゃあるでしょ!?」

切島が口を開けたまま固まっている。


上鳴は隣の緑谷の肩を掴んだ。

「おい、見たか!? 今の聞いたか!? 結婚だってよ、結婚!!」

「き、聞いたよ! 聞いたけど……!」

「一目惚れで!? 全国中継で!? いきなり!?」

「上鳴くん、落ち着いて!」

「落ち着けるかよ!」

峰田は震える指で夜嵐を指差した。

「こ、こいつ……俺たちがまだ経験してないことを、いきなり最終段階まで飛ばしやがった……!」

「お前はまず仮免の心配をしろ」

瀬呂が冷静に突っ込んだ。
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