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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第12章 編め、必殺技!


「あなた、ずいぶん面白い反応をするのね」

「面白くない! まったく面白くないぞ!」

「そうかしら? もう一度試してみる?」

「結構だあああああ!!」

物間は脱兎のごとく駆け出した。
教室の扉に肩をぶつけ、それでも止まらず、廊下へ飛び出していく。

「覚えていろよ、A組ぃぃぃ!!」

「お前、何しに来たんだよ……」

瀬呂の呆れた声が、静かになった教室に響いた。
数秒後。

彼女は何事もなかったかのように拳銃をスカートのホルスターへ戻し、椅子に座った。

そして、先ほど閉じた本を開く。

「……さて。どこまで読んだかしら」

「いやいやいやいや!」

芦戸が机に手をついて身を乗り出した。

「ちょっと待って! 今の何!? めっちゃ怖かったんだけど!? からの、バーンって何!?」

「冗談よ」

「冗談で済む話じゃないって!」

「芦戸、声でかい」

耳郎が突っ込みながらも、彼女をまじまじと見つめていた。

「ていうか、あんな顔できるんだ……。普段とのギャップ、えぐくない?」

「僕も驚いたよ……」

緑谷は、まだ先ほどの光景を思い返していた。

「構え方も、照準の合わせ方も、すごく自然だった。あれだけの動きを、あんな短時間で……」

「緑谷くん」

彼女が本から目を上げた。

「分析はそこまでにしておいてくれる?」

「ご、ごめん!」

「ふふ」

彼女は微笑み、再び読書に戻った。
その場にいた誰もが、彼女の意外な一面を目の当たりにしたことに興奮していた。

クールで、優雅で、何を考えているのか分からない。

そんな彼女が、クラスを侮辱された途端に本気で怒り、かと思えば、あっさり冗談に切り替えて物間を撃退してしまったのだ。
意外というより、もはや愉快ですらある。

「……おい」

爆豪が彼女の机の前に立った。

「それ、本物じゃねえんだろうな」

彼女は本から目を離さずに答えた。

「さて、どうかしら?」

「テメェ」

「冗談よ」

彼女はようやく顔を上げ、悪戯っぽく笑った。

「フェイク用のチャカ。弾も出ないし、撃発する仕組みもないわ。見た目と重さを本物に近づけてあるだけ」
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