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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第12章 編め、必殺技!


「へえ」

「へえ、じゃない!」

「それで?」

「それで、って……!」

物間のこめかみに青筋が浮かんだ。
彼は大きく両腕を広げ、わざとらしく教室全体を見渡した。

「まったく、これだからA組は! 自分たちが特別扱いされていると勘違いしているんじゃないのか? ヴィランに襲われたから何だというんだい? 少しばかり目立ったからといって、好き勝手していいわけじゃない!」


彼女はまだ本を読んでいた。

自分への批判なら、いくらでも聞き流せる。
公安で過ごした日々に比べれば、これくらいの嫌味はそよ風のようなものだった。

ところが、

「まあ、A組なんて、結局は問題児の寄せ集めだろう? そんな連中と一緒になって、君まで勘違いしているんじゃないか?」

――ぴたり。
彼女の指が止まった。

数秒前まで穏やかだった空気が、音もなく変わる。


緑谷が顔を上げた。
轟が読んでいた本を閉じた。

切島が「おい、物間……」と小さく声を漏らす。


そして爆豪は、反射的に立ち上がっていた。
彼女が、ゆっくりと本を閉じたからだ。


「……今、何と言ったの?」



声は静かだった。
静かすぎて、かえって不穏だった。


物間は一瞬だけ怯みかけたものの、すぐに調子を取り戻した。


「聞こえなかったのかい? A組は問題児の寄せ集めだと――」


「そう。私のことなら、何を言われても構わないわ」

彼女は椅子から立ち上がった。

「けれど、私のクラスを悪く言うのは、聞き捨てならないわね」

「……は?」

次の瞬間。

彼女の手が、制服のスカートの裾へと伸びた。

そこから現れたのは、噂の拳銃だった。

「えっ」

物間の顔から、血の気が引いた。


彼女はそれを片手で構える。

動作に迷いはない。
腕の角度、視線の置き方、相手との距離。
あまりにも自然な所作だった。


「君が疑っているのは、これのことでしょう?」


「ちょ、ちょっと待ちたまえ。ここは学校だぞ?」


「ええ。知っているわ」


「なら、なぜ銃を……!」


「あなたが知りたいと言ったから、見せてあげているのよ」


彼女は微笑んだ。
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