• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第12章 編め、必殺技!


好きだったのか。
それとも、あの言葉に驚いただけだったのか。

彼のことを思い出すと、任務中の冷静な自分とは違う、何とも言えない感情が胸をかすめる。
まだ、それに名前をつける気にはなれなかった。


「……どうかしら」


彼女は静かに微笑んだ。

「私にも、まだ分からないわ」

その答えに、女子たちは再び大騒ぎになった。
そして、ロビーの少し離れた場所。

夕食を終えて席を立とうとしていた爆豪は、思いがけず耳に入った会話に、ぴたりと足を止めていた。



――告白されたこと、あるん!?
――一度だけ、ね。
――その人のこと、好きだったの?
――私にも、まだ分からないわ。

爆豪の眉間に、深い皺が刻まれる。


(……告白?)


知らなかった。
彼女に、そんな相手がいたことなど。
いや、彼女のことを自分がどれほど知っているというのだろう。


昼間の訓練で見せた、底知れない個性。

サポートラボで預けていた、拳銃。

そして今、女子たちに囲まれながら、誰かから告白された過去を語る彼女。

知れば知るほど、分からなくなる。


爆豪は舌打ちをひとつこぼした。

(……クソが)
どうして、こんなにも気になるのか。
その理由を考えることだけは、まだ認めたくなかった。
/ 603ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp