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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第12章 編め、必殺技!


自分の爆破が原因だった。

ほんの一瞬、目を離した。

その結果が、これなのか。


拳を握りしめた爆豪の目が、土煙の向こうを睨みつける。
やがて、風が吹いた。

白く濁った視界が、少しずつ晴れていく。


そして――。

「……え?」

誰かが、呆然と声を漏らした。
崩れた岩のすぐそば。

彼女は、先ほどとまったく同じ場所に立っていた。

ジャージに土埃ひとつついていない。
髪の毛一本、乱れていない。
傷ひとつない身体で、何事もなかったかのように。

ただ静かに、そこにいた。


「…………」


誰も、言葉を発することができなかった。
爆豪でさえ、目を見開いたまま動けない。


彼女はそんな彼らを見回すと、ゆっくりと首を傾げた。


「……どうしたの?」


あまりにも普段どおりの声だった。
まるで、何が起きたのか本当に分かっていないかのように。


「どうしたの、じゃねぇだろうが!!」


爆豪の怒声が、静まり返った訓練場に響き渡る。

「てめぇ、今、自分が何に潰されたか分かってんのか!?」

「ええ。岩壁でしょう?」

「分かってんなら、なんで避けねぇ!!」

「避ける必要がなかったから」


彼女は、さらりと答えた。


その一言に、爆豪の眉間が深く寄る。

「……あ?」

彼女は足元の岩へ視線を落とし、それから再び爆豪を見た。

「爆豪くんの爆破、威力が上がったのね。崩れる方向までは予測しきれなかったけれど……いい訓練になったわ」

「そういう問題じゃねぇ!!」

怒鳴りながらも、爆豪の視線は彼女の身体を何度も確かめていた。

本当に無傷なのか。
どこかを痛めていないか。
強がっているだけではないのか。

しかし、彼女の表情にも、呼吸にも、異常は見られなかった。

「……緑谷くん」

彼女が呼びかける。

「今の、見ていた?」

「あ、うん……。見てた、けど……」

緑谷はノートを握りしめたまま、言葉を探していた。

「個性を発動したようには見えなかった。防御壁もなかったし、衝撃を逃がした様子も……。そもそも、あの大きさの岩が直撃したのに、どうして……?」

彼の目が、彼女の足元へと向く。
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