第11章 入れ寮 ハイツアライアンス
いつの間にか眠ってしまっていた。身体を起こして、1階のロビーに足を運んだ。
荷解きを終えた生徒たちは、一階の共同スペースへ集まっていた。
「ねえねえ! せっかくだから、お部屋疲労大会しよう
よ!」
三奈の一言から、それは始まった。
「お部屋披露大会!?」
「面白そう!」
あっという間に話はまとまり、まずは男子の部屋から見て回ることになった。
「うわぁ……!」
最初に入った緑谷の部屋は、壁も棚もオールマイト、オールマイト、オールマイト。
「すごい……」
「好きすぎだろ!」
次々と男子の部屋を見て回るにつれ、それぞれの個性が見えてくる。
趣味に全振りした部屋。
必要最低限しか物を置いていない部屋。
意外にも几帳面に整理された部屋。
逆に、本人の性格そのままに散らかっている部屋。
「男子の部屋、結構面白いね!」
そんな盛り上がりの中、峰田が不満そうに声を上げた。
「待て待て! なんで女子の部屋は見ないんだよ!」
「確かに!」
上鳴も便乗する。
「せっかくの寮生活なんだから、全員見ようぜ!」
「えぇ~……」
女子からは微妙な反応が返ってくる。
しかし、結局は多数決。
「じゃあ、男女合わせてキング・オブ・部屋を決めよう!」
そんな話にまで発展してしまった。
そして――。
「次、おもちの部屋ね!」
「え、私?」
彼女は少し目を丸くした。
「いいじゃん! 見せて見せて!」
「そんな面白いものないよ」
心の中では、クラス一の美女の部屋…!!
我らが謎の美女の、秘密の花園…!!!
とそれぞれの思惑が交錯する。
扉を開ける。
室内に入った瞬間、男子たちの反応が止まった。
「……お?」
白と淡いピンクを基調とした部屋。
ベッドの上には、もふもふしたぬいぐるみとクッション。
机の上には小さな香水瓶。
全体的に柔らかく、落ち着いた雰囲気に整えられている。
「えっ、かわいい!」
「意外!」
女子たちからは好評だった。
「もっとシンプルな部屋かと思ってた!」
「私も」
「なんか背徳感が…////」
「へぇ~」
三奈がぬいぐるみを眺めていると、その横で峰田が何かを見つけた。
「……ん?」