• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第11章 入れ寮 ハイツアライアンス


雄英高校の敷地内に入り、寮へと続く道を歩いていく。


やがて、寮の前に集まる生徒たちの姿が見えてきた。

ほとんどの生徒がすでに到着しているようだった。談笑している者もいれば、大きな荷物を抱えている者もいる。

その少し離れた場所では、相澤が腕時計を確認していた。


彼女は歩みを緩めた。

見慣れた背中。聞き慣れた声。
たった数週間離れていただけなのに、妙に懐かしい。


少しだけ、声をかけるのをためらった。
けれど、いつまでも立ち止まっているわけにはいかない。

彼女は鞄を持ち直し、クラスメイトたちのもとへ歩み寄った。




「……みんな、久しぶり」
控えめに声をかけた、その瞬間だった。



「おもちさん!」


真っ先に反応したのは、緑谷だった。
彼は弾かれたように振り返ると、彼女の姿を認めるなり、勢いよく駆け寄ってきた。


「よかった……!本当に、よかった……!」


目の前まで来た緑谷は、何かを言おうとして、何度か口を開閉した。

その表情には安堵と喜び、そして、ずっと抱え込んでいた後悔が入り混じっていた。


「僕、あのとき……君を助けてあげられなくて、ごめん!」


深く頭を下げる。


「君が捕まっていたのに、僕たちは……。目の前にいたのに、何もできなくて……!」

その声は、次第に小さくなっていった。


林間合宿での襲撃。

自分たちの仲間が連れ去られたこと。

そして、救出に向かった先で目にした、あまりにも圧倒的な敵の存在。

緑谷は、あの日のことを忘れたわけではなかった。

助け出せた仲間がいた一方で、彼女を救うことはできなかった。



その事実が、ずっと胸に残っていたのだろう。
彼女は困ったように眉を下げた。


「緑谷くん」


「……っ」


「謝らないで」
そう言って、彼女はそっと微笑んだ。
/ 603ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp