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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第3章 USJ襲撃事件編


複数相手なら、常に対象を見続けなければならない。
そして何より、長期戦には向かない。

「……先生」
彼女は小さく呟いた。

相澤は一人で前へ出て、ゴーグルを下ろす。
「ここから先は、俺がやる。13号先生は、生徒たちを頼む!」

「先生!」
生徒たちが叫ぶ。

相澤はヴィランの群れへ突っ込んだ。
次々と個性を消していく。
倒す、避ける、また消す

その姿に、生徒たちの顔が明るくなる。
「やっぱり先生すげぇ!」

「勝てる!」

「大丈夫だ!」


――違う。
彼女だけは、そう思わなかった。

相澤の呼吸
視線の動き
瞬きの回数
攻撃を受けたときの姿勢
少しずつ、消耗している


出入口に向かって、13号先生と共に駆け出した生徒達の前に、黒霧が進路を阻む。
空気が歪んだ。
黒い霧が、一気に広がる。

「何だ……!?」

「ヴィラン!?」
生徒たちがざわめく。
黒霧が波のように広がり、次々と生徒たちを包み込んでいく。

「全員、固まって!」
13号先生が叫ぶ。
だが、間に合わない。

「うわぁぁっ!」

「きゃあ!」
一人、また一人と黒い霧の中へ消えていく。

彼女は咄嗟に足を踏ん張った。

生徒達を分断して、嬲り殺しにする算段をつけているヴィランの思惑にはまってしまう。

ギリギリのところで、おもちはワープを逃れ、飯田が発動した個性によりと麗日、佐藤力道もワープを抜ける。

――転移系。
視界
人数
敵の配置
一瞬で情報を整理する。

彼女は周囲を見渡すが、誰もいない。
「……みんなは?」

先ほどまでいたクラスメイトたちは、消えていた。
そして、数十メートル先には黒い霧をまとったヴィラン。
その隣に立つ、手を頭に乗せた男。
さらに、その後ろには巨大な身体をした異形。

ヴィランたちを次々に倒す相澤先生の姿を捉えた。

「……まずい」

そして、巨大な影が現れた。
脳無と呼ばれる、不気味な生き物が立っていた。

「なんだ、あれ……」
桁違いの体格。相澤が個性を発動するが、効かない。身体能力そのものが異常な化け物だった。

「先生!」
生徒たちの声が響く。

次の瞬間、鈍い音がした。相澤の身体が吹き飛ぶ。
「――っ!」
地面を転がる。
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