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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第3章 USJ襲撃事件編


轟視点:

バスがゆっくりと揺れている。
轟は窓の外を眺めていた。
今日の訓練、爆豪と緑谷の戦い。
その後のクラスメイトたちの反応。
そして、隣に座っている彼女。
轟は、ふと肩に感じる重みを意識した。

「……」
彼女が眠っている。

さっきまで普通に起きていたはずなのに。

轟は横目で彼女を見る。
長い髪が頬にかかっている。


普段の彼女は、こんな顔をしない。
教室ではいつも周囲を見ている。
誰かが何をしているか、誰が困っているか、誰と誰がぶつかっているか、戦闘訓練では、戦況を見ながら一瞬で判断していた。
まるで、常に一歩先を見ているような人間。
だから轟は、彼女には「隙がない」という印象を持っていた。

冷静で、綺麗で、何を考えているのか、少し分かりにくい。
なのに今は――、

「……無防備だな」
小さく呟く。

彼女の頭が、轟の肩に預けられている。
温かい。

人間だから当たり前のことなのに、妙にそれが印象に残った。
轟は少しだけ姿勢を正した。

起こさないように、肩が動かないように、

「……」

どうして、こんなに疲れているんだろう。

そう思った。

戦闘訓練では冷静だった。
負傷した緑谷の処置も、迷いなくやっていた。

委員長決めでも、自分が目立つことより適任者に任せる判断をしていた。

どこにも疲れているような様子はなかった。


それなのに、こうして眠っている。
しかも、こんなに深く。

「……相当疲れてたのか」
轟は窓の外を見る。

流れていく景色、一定の速度で揺れるバス、その揺れに身を任せるように、彼女は眠っている。
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