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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第9章 林間合宿


露天風呂には、いつの間にか女子たちの楽しげな声が響いていた。

「ねえねえ、おもちちゃんって、好きな人とかいないの?」

「えっ、いきなりすぎない?」

「だって気になるじゃん!あんなに綺麗で、しかもあの余裕!絶対、男子からモテるでしょ!」
「芦戸さん、声が大きいですわ!」
「いいじゃん、女子だけなんだから!」
きゃいきゃいと盛り上がる女子たち。

その声は、壁一枚を隔てた男子風呂にも、しっかりと届いていた。

「……おい、今の聞いたか?」

上鳴がぴくりと反応する。

「何がだよ」
爆豪が面倒くさそうに返す。

「いや、だって女子たち、めっちゃ盛り上がってんじゃん!何の話してんだろうなーって!」

「盗み聞きするんじゃない!」
飯田が即座に眼鏡を光らせた。

「男女の浴場は明確に分かれている!壁の向こうの会話を気にするなど、感心しないぞ!」

「いやいや、気にするなってほうが無理だろ!」

切島が苦笑いする。
「まあ、おもちもいるしな……」

その名前が出た途端、何人かの男子の反応が微妙に変わった。
「……おもちさん、今日すげぇ大変だったもんな」

緑谷がぽつりと呟く。

「うん。無事に施設まで着けてよかったよ」

轟も静かに頷いた。

ただ、そんな真面目な会話をしていたのは一瞬だった。
「それで?好きな人はいるの?」


壁の向こうから、麗日の弾んだ声が聞こえてきた。
「ちょっ、麗日さんまで!?」


「気になるもん!」

「私は……そうね。今は特に、誰かひとりというのはいないかしら」

おもちの落ち着いた声が響く。
「ええっ!?本当に!?」

「ふふっ。どうしてそんなに驚くの?」

「いや、だって!おもちちゃんだよ!?好きな人の一人や二人、いてもおかしくないじゃん!」
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