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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第9章 林間合宿


林間合宿当日。

雄英高校の校門前には、大型バスが停車していた。
待ちに待った林間合宿。これから始まる非日常への期待に、クラスメイトたちの顔は朝から明るい。


「よーし!全員乗ったようだな!?忘れ物はないか、確認したまえ!」
飯田の号令が響く。

「はーい、委員長!」

芦戸が元気よく返事をし、クラスメイトたちは次々とバスへ乗り込んでいった。
おもちも荷物を手に、乗車口へと向かう。

「おもちさん、ちょっと待ってください!」

背後から声をかけられ、振り返る。

そこには、真剣な顔をした飯田と八百万が立っていた。

「体調は本当に大丈夫なのか?」

「少しでも異変を感じたら、すぐに周囲へ知らせてくださいね。絶対に無理は禁物ですわ!」

「ええ。分かっているわ」
彼女は穏やかに微笑んだ。

あの日、プールで倒れてから三日。
十分に休息を取り、体調はすっかり回復した。少なくとも、自分ではそう思っている。

ただ、個性だけは、いまだに戻っていなかった。
それでも、せっかくの林間合宿だ。皆と同じように楽しみたいという気持ちは変わらない。

「それと、具合が悪くなったら、我慢せずに先生方へ報告すること。いいな?」

「はいはい、飯田くん。ちゃんと守るわ」

「本当ですわよ? 以前のように、倒れるまで黙っているのはなしですからね!」

「……ふふっ。肝に銘じておくわ」

二人のあまりの真剣さに、彼女は思わず笑ってしまった。
心配してくれているのだ。


自分が思っていた以上に。
そう考えると、胸の奥が少しだけ温かくなった。

そんなやり取りを終え、二人と一緒にバスへ乗り込む。
車内では、すでに大騒ぎが始まっていた。

「ゲームやろうぜ!!」

「いやいや、ここはカラオケ大会でしょー!」

「おい、誰かトランプ持ってねぇのか!?」

「バスの中で騒ぎすぎるな!周囲の迷惑を考えろ!」
相澤の注意など、今の彼らにはほとんど届いていない。

上鳴と芦戸は早くもカラオケ大会の開催を宣言し、切島はなぜか腕相撲を始めようとしている。緑谷は持ち込んだ荷物を膝の上で抱えながら、これからの合宿についてあれこれ考えているようだった。
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