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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第7章 期末テスト編


「おもちさん!」

緑谷の声が飛ぶ。

「大丈夫!?」

「問題ないわ」
彼女はすぐに答えた。

返事は滑らかだった。

表情も、いつもの落ち着いたものに戻っている。
だが、緑谷は少しだけ首を傾げた。

何かがおかしい。

彼女はいつも、余裕を失わない。
どんな状況でも冷静に判断し、必要な言葉だけを口にする。
それなのに、今は時折、何かを確かめるように自分の手を見ている。

まるで、自分の身体が思いどおりに動くかどうか、確信を持てないかのように。

「……おもちさん。君の個性って――」

「今は作戦を考えましょう」

穏やかな声で遮られた。
緑谷は口を閉じた。

拒絶されたわけではない。

けれど、これ以上踏み込んではいけないと感じた。

彼女は、何かを隠している。
そのことだけは、確かだった。


一方、爆豪は何も聞かなかった。
彼女の手元も、足取りも、戦闘中の反応も。
すべてを見ていた。

そして、オールマイトの攻撃が彼女に向かうたび、爆豪はわずかに進路を変えた。
彼女が避けられる余地を作る。
敵の注意を引きつける。
必要以上に近づかせない。

本人に気づかれない程度に。

「……チッ」

爆豪は苛立たしげに舌打ちした。
何をやってんだ、俺は。

だが、彼女が無理をしているのは明らかだった。
その理由を聞くつもりはない。

聞いたところで、こいつは答えないだろう。
だったら、今は余計なことを言わずに動けばいい。

爆豪は再び、オールマイトへと向き直った。
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