第7章 期末テスト編
「……本を読んだり、お買い物に行ったりかな」
「へえ! どんな本読むんだ?」
「いろいろ。推理小説も読むし、歴史の本も好きだよ」
「歴史!? 俺、年号とか覚えるの苦手なんだよなぁ!」
「年号を全部覚えようとしなくても、出来事のつながりを理解すると面白いよ。どうしてそうなったのかを考えると、意外と覚えられるし」
「なるほどなぁ……」
切島は感心したように頷く。
「お前、ほんと教えるの上手いよな!」
「そうかな?」
「そうだって! なんか、話してると頭の中が整理される感じがするんだよ」
彼女は少し照れたように笑った。
「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいな」
その表情を見て、切島は満足そうに笑う。
「よし、じゃあ今度、歴史も教えてくれよ!」
「いいよ。私でよければ」
「やった!」
「勝手に約束増やしてんじゃねぇ」
爆豪が口を挟んだ。
「なんだよ、いいじゃねぇか!」
「テストが終わってからにしろ。今は期末だろうが」
「おお! 爆豪がまともなこと言ってる!」
「ぶっ殺すぞ!」
「褒めてんだって!」
彼女はとうとう堪えきれず、声を上げて笑った。
「ふふっ、二人って本当に仲がいいね」
「「どこがだ!」」
二人の声が重なった。
一瞬の沈黙。
それから切島が吹き出し、彼女も笑い、爆豪だけが不機嫌そうに顔をしかめた。
「……お前ら、笑いすぎだろ」
「だって、今の息ぴったりだったから」
彼女がそう言うと、切島はテーブルを叩いて笑った。
「だよな! 今のは完璧だった!」
「テメェは黙ってろ!」
爆豪の怒声に、また笑いが起こる。
そのとき、料理が運ばれてきた。
「お待たせいたしました」
目の前に置かれたオムライスを見て、切島の目が輝く。
「うおお、うまそう!」
「いただきます」
彼女がスプーンを手に取ると、切島も大きくひと口頬張った。
「んー! うめぇ!」
「そんなに急いで食べなくても、逃げないよ」
「いや、うまいもんはうまいうちに食わねぇと!」
「それはそうだね」
彼女は笑いながらオムライスを口に運んだ。
ふんわりした卵と、ほどよい酸味のケチャップライス。
思っていた以上においしい。