第7章 期末テスト編
勉強に集中しているうちに、気づけば窓の外は夕焼けに染まっていた。
「……うわっ、もうこんな時間かよ!」
切島が壁の時計を見上げる。
「マジで!? 俺、三時間くらいしか経ってねぇと思ってた!」
「十分長ぇだろ」
向かい側で問題集を閉じた爆豪が呆れたように返す。
「いや、だってよ! 今日はめちゃくちゃ勉強した気がするんだよな!」
「実際、かなり進んだと思うよ。切島くん、最初に比べたらずいぶん理解できているし」
「マジか! よっしゃ!」
彼女に褒められ、切島は嬉しそうに拳を握った。
「よし、じゃあご褒美に飯だな!」
「勉強したことと飯は関係ねぇだろ」
「あるだろ! 頭使ったら腹減るじゃん!」
「お前は何もしてなくても減ってんだろうが」
「ひでぇ!」
彼女は思わず声を立てて笑った。
学校でも二人が言い合う姿は見ていたが、こうして時間を気にせず眺めていると、いつも以上におかしく感じられる。
「でも、私もお腹が空いたかな」
「だろ!? よし、飯にしようぜ!」
切島は勢いよくメニュー表を開いた。
三人はそのまま、夕食を注文することにした。
彼女が選んだのはオムライス。
「私、オムライスにするね」
「じゃあ俺も同じのにする!」
「えっ、切島くんも?」
「おう! なんかうまそうだし!」
切島は店員を呼ぶと、迷いなく注文した。
「オムライス二つ! 俺のは大盛りで!」
「ふふっ。大盛りなんだ」
「当たり前だろ! 腹減ってんだから!」
「……食いきれなかったら笑ってやる」
「食いきるに決まってんだろ!」
爆豪はハンバーグセットを注文し、二人のやり取りを横目で見ていた。
料理が届くまでの間、切島がふと彼女に尋ねる。
「そういや、おもちって普段、休みの日は何してんだ?」
「休みの日?」
彼女は少し考えた。
任務の報告書をまとめたり、次の仕事に備えて情報を整理したり。これまでの休日は、そんな時間で埋まることが多かった。
けれど、それをそのまま答えるわけにはいかない。