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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第7章 期末テスト編


切島が吹き出した。

「お前、最初から聞いてたじゃねぇか!」

「うるせぇ! 確認してんだよ!」

「はいはい」


彼女は笑いをこらえながら、爆豪のほうへノートを少し傾けた。


「じゃあ、爆豪くんも一緒に考えてみようか。この場合、どの規定が適用されると思う?」


「……こっちだろ」


爆豪は問題文を読み、該当する条文を指差した。

「正解。
ただ、もう一つ確認してほしい部分があるんだけど…」

「どこだ」


彼女が指で示す。

爆豪は目を細め、問題文を読み直した。



「……ああ、例外規定か」

「そう。そこまで押さえられたら大丈夫」

「フン。分かってたわ」

「いや、今気づいただろ!」


切島が即座に突っ込む。

「テメェは黙ってろ!」


三人の声が重なり、近くのテーブルにいた客がちらりとこちらを見た。

彼女は小さく笑い、声を落とす。

「二人とも、少し静かにね。勉強しに来たんだから」

「……おう」

「わりぃ!」


珍しく素直に返事をする二人。

その様子を見て、彼女は楽しそうに目を細めた。
個性を使えない今、自分に何ができるのか。


その答えは、まだ見つかっていない。
けれど、こうして誰かと机を囲み、知識を共有し、笑い合うことならできる。

今まで任務のために過ごしてきた時間とは違う、何でもない週末。

彼女はその時間を、ほんの少しだけ心地よいと感じていた。

そして向かい側では、爆豪が問題集に視線を落としながら、ふと彼女を盗み見ていた。


学校とは違う服装。
いつもより柔らかな表情。
それでいて、勉強を教えるときの説明は驚くほど的確だった。

(……ほんっと、何なんだよ、こいつ)

知れば知るほど、分からなくなる。

それでも今は、目の前の問題を解くことに集中することにした。

――期末試験まで、あと数日。
三人の勉強会は、まだ始まったばかりだった。
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