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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第6章 保須市襲撃事件


爆豪は、無意識に彼女の手元へ視線を向けた。

彼女は隣の席の八百万と話しながら、ノートを開いている。
指先に震えはない。

顔色も、特別悪いようには見えなかった。

だが、よく見れば、以前よりも動作がわずかに慎重になっている気がした。

何かを確かめるように、机の上の物を一つずつ整える。

そんな些細な仕草まで、妙に気になった。

(……隠してやがる)

あいつは、自分に何かあったことを隠している。
相澤に叱られていたのも、きっとそのせいだ。

なら、どうして隠す?

個性が使えなくなったことを知られたくないのか。

それとも――知られたら困る、別の事情があるのか。


「なぁ、 爆豪?」


「アァ?」


気づけば、切島が目の前で手を振っていた。

「いや、だからさ。次の期末試験の実技、戦闘訓練だったらどうすんのかなって」

「知るか。やるだけだろうが」

「お前、ほんっと単純だな……」

「ブッ殺すぞ!」
いつも通りのやり取りに、周囲から笑いが起こる。

彼女もこちらを見て、楽しそうに微笑んでいた。
その目が、一瞬だけ爆豪と合う。

「どうしたの? 何か考え事?」

いつもの穏やかな声。

何も知らない人間なら、そこで疑問を抱くこともないだろう。
爆豪は彼女を睨んだ。

「……別に」

「そう?」
彼女はそれ以上追及せず、再び八百万との会話に戻った。

そのあっさりとした態度が、かえって気に食わなかった。
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