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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第6章 保須市襲撃事件


「……まったく」

呆れたように呟く。
それから、彼女の頭を軽く小突いた。

「お前は、もっと人を頼れ」

「……はい」

彼女は、静かに頷いた。

この人が担任でよかった。

心の底から、そう思った。


無理に優しい言葉をかけるわけではない。
甘やかしてくれるわけでもない。
それでも、必要なときには叱ってくれる。
自分が見ないふりをしている弱さを、きちんと指摘してくれる。

そして、どうしようもなくなったときには、手を差し伸べると言ってくれる。

彼女は、胸の奥が少しだけ温かくなるのを感じた。

「……ありがとうございます、相澤先生」

「礼を言うくらいなら、今度から少しは言うことを聞け」

「……善処します」

「そこは約束しろ」

「……約束します」
相澤は、ようやく彼女の腕から手を離した。

「よし。じゃあ、教室に行け。変に心配させんなよ」

「はい」
彼女は一礼し、階段の向こうへと歩き出した。

いつもと変わらない、落ち着いた足取り。

けれど、その背中を見送る相澤の表情には、まだ心配が残っていた。



そして、階段の下、少し離れた場所に、一人の少年が立っていた。

爆豪勝己だった。

登校してきたばかりの彼は、教室へ向かう途中で二人の声を聞き、足を止めていたのだ。
最初は、相澤が誰かを叱っているのだと思った。
珍しいことではない。
だが、聞こえてきた言葉に、彼の足は動かなくなった。

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