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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第2章 雄英高校入学編


訓練場を映し出したモニターには、デクと麗日、爆豪と飯田が闘っていた。

「デク!」
爆豪が叫ぶ。

「かっちゃん!」
緑谷も応じる。

彼女は少し離れた場所から、二人の戦いをモニター越しに静かに見つめていた。

「……面白い関係」

思わず、小さく呟く。

爆豪は緑谷を「デク」と呼び、緑谷は爆豪を「かっちゃん」と呼ぶ。

ただの敵対関係には見えない。

爆豪の攻撃には、明らかな苛立ちがある。


それだけではない
焦り
対抗意識
そして、自分の知らないところで成長していく緑谷への複雑な感情

一方の緑谷も、爆豪を恐れているだけではなかった。
怖くても、逃げない。
追いつこうとしている。

「……互いに、互いを強くしている」

彼女は戦況を分析しながら、そう結論づけた。
そして――
デクの背負い投げで、爆豪が地面に叩きつけられる。

「……っ」

周囲が息を呑む。

緑谷も肩で大きく息をしながら、その場に立っていた。

爆豪が、サポートアイテムを使い、緑谷に焦点をずらし、死なないギリギリの範囲でみみっちく追撃する。

「これ、もう止めた方が良いんじゃないですか?先生!!」

オールマイトは訓練中止の判断をつけられずにいた。
彼らにとってこの闘いには意味があるのだと、その先の成長に大きく関わってくると確信していたのだ。

おもちは、その様子を見て、緑谷の身体に伴わない個性の暴発にいち早く危機感を感じた。
皆が混乱している中、一人、緑谷たちが闘っているフロアへ救急箱を手に走り出した。


叔父さんも二人の闘いを止めたいだろうな。
きっと葛藤している。
彼らを見る目に、心配の他に期待が込められている事に気付いていた。

オールマイトから、先日言われた
「緑谷少年の力になってほしい」

その言葉を頭の中で反芻していた。

あくまでも自分は公安の人間だ。
クラスメイトとして潜入しているため、不用意な接触は避けたい。
しかし、今は緊急事態。

緑谷が自己犠牲してまでも、爆豪に立ち向かって勝ちたいと願う心におもち自身も感化され始めているのかもしれない。



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