第6章 保須市襲撃事件
「任務完了しました。」
『ご苦労…』
「現在、保須市は複数の異形個体の出現により、混乱しています。私に…」
電話口の相手が、静かに聞いている。
「戦闘許可を下さい」
『自分が何を言っているのかわかっているのか?任務は遂行されたなら、君がそこに留まる必要は・・・』
おもちは小さく舌打ちする。その瞳には、呆れと怒りが帯びていた。
「プロヒーロー達が異形個体に食い潰されています。貴方達の守ろうとしている存在がヴィランに殺られたら、私の今日の任務は、一体何の意味があったんでしょうね?」
意地の悪い言い方になってしまったが、言いたいことは言った。
『…わかった。戦闘許可を出す。』
電話を切り、彼女は再び風を操り、屋上から身を躍らせる。
「戦闘開始…!」
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