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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第6章 保須市襲撃事件


白鷺ヒーロー事務所――その力の正体
白鷺ヒーロー事務所は、都心から少し離れた場所にあった。

ガラス張りの正面玄関。救助活動用の車両が並ぶ駐車場。建物の側面には、災害現場で活動する所属ヒーローたちの写真が掲げられている。

派手さはない。
しかし、そこには現場で人を救い続けてきた者たちの確かな実績があった。

「本日から職業体験でお世話になります。雄英高校一年A組さとうおもち、ヒーロー名レガリアです。よろしくお願いします」

玄関で丁寧に頭を下げる彼女。
その姿だけを見れば、将来を期待された雄英高校の生徒そのものだった。

「はいはい、よろしくな。……まったく、よく来たもんだ」
出迎えた男が、深いため息をついた。


ヒーロー名、ホワイトクレイン。


白鷺ヒーロー事務所の代表であり、救助活動や現場指揮に長けたベテランヒーローだ。

表向きには、穏やかで面倒見のよい人物として知られている。

しかし、彼女を前にした今の顔には、呆れと苛立ちが隠しきれていなかった。

「職業体験と公安の任務を並行だと? 無茶にもほどがあるだろうが」

「私に言われましても」

「お前なぁ……」
ホワイトクレインは額を押さえた。

「普通、職業体験ってのは、現場を見て、先輩の仕事を学んで、自分の将来を考えるためのもんだろ。それが何で、暗殺任務と抱き合わせになるんだよ」


「人手不足だそうです」

「便利な言葉だな、人手不足ってのは!」


事務所の受付にいた職員が、ちらりとこちらを見た。
ホワイトクレインは咳払いを一つして、すぐに表情を取り繕う。

「……とにかく、ここでは雄英の生徒として振る舞え。表向きの職業体験も、きちんと成立させる。公安との連絡はこちらで取るから、お前は余計な心配をするな」

「ありがとうございます」

「礼を言うところじゃねぇよ。まったく……」
彼女は思わず苦笑した。

こうして正面から文句を言ってくれる大人は、決して多くない。

公安の人間は、任務を遂行できるかどうかで彼女を見る。

彼女が無理をしているかどうかよりも、結果を出せるかどうかが優先される。

だが、ホワイトクレインは違った。
任務の成否以前に、無茶をさせられている一人の人間として、彼女を見ている。
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