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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第2章 雄英高校入学編


すると、少し離れたところにいた男子たちが、妙に静かだった。
上鳴は顔を真っ赤にしている。
切島も視線を逸らしている。
緑谷は明らかに挙動不審。
飯田はなぜか直立不動。
峰田は鼻を抑えて、親指を突き出し、グッドポーズをしている。

「…………」

彼女は彼らを見る。

「どうしたの?」

「い、いや!」

上鳴が慌てて手を振る。
「なんでもねぇ!」

切島も頷く。
「そ、そうそう!」

「?」

彼女は首を傾げる。

麗日はさらに赤くなった。

「……男子たちには、ちょっと刺激が強いんじゃないかな」

「そう?」

「そうだよ!」

「でも戦闘訓練だよ?」

「それはそうだけど!」


その横で、爆豪は眉間に皺を寄せていた。
男子たちの視線を見て。

「……チッ」

小さく舌打ちする。


彼女が振り返る。

「?」

「テメェら、訓練前に何やってんだ」

「コスチュームの確認」

「見りゃ分かる」

爆豪はそれだけ言うと、さっさと先へ歩いていく。
けれど。
耳が少し赤かった。
彼女はそれにも気づいた。

「……爆豪くんも恥ずかしいの?」

「うるせぇ!」

即答だった。
麗日が思わず吹き出す。

「ふふっ」

「笑うな!」

「だって!」
彼女は二人を見ながら、少しだけ首を傾げた。
公安で生きてきた彼女にとって。
服装は装備。
見た目は情報。
身体のラインすら、戦術として利用できるものだった。
けれど。
ここにいる彼らにとっては。
それだけではないらしい。

「……なるほど」

彼女はまた一人で納得する。

「男子ってなかなか複雑なのね」

「そこ納得するところ!?」

麗日の声が響く。

その様子を見ていた男子たちは、ますます顔を赤くしながらも、どうにか視線を別の方向へ逃がしていた。
そして、戦闘訓練開始の合図が鳴る。
彼女は表情を引き締めた。

「行こう」
麗日も頷く。
「うん!」

先ほどまで恥ずかしがっていた二人は、今度こそ前を向いて走り出した。

彼女にとっては、コスチュームも戦闘も、すべてが新しい可能性だった。

そして麗日にとっては――
恥ずかしさを乗り越えることもまた、ヒーローになるための小さな一歩だった。
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