• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


「若い子たちに混じって、ちょっと張り切っちゃったの」

「ははっ。そりゃ大変だ」
ホークスは笑った。

「で、例の注射器は?」

「…………」

「使ったんでしょ?」
彼女はゆっくりと振り返った。

「……どうしてそう思うの?」

「んー、勘?」

ホークスは悪びれもせずに笑う。

「君が医療班を拒んだことも、そのあと姿を消したことも知ってる。あの状態で何も対処しない君じゃないでしょ」

「……さすがね」

「褒めても何も出ないよ?」

彼女は小さく肩をすくめた。
「心配しなくても、もう落ち着いているわ」

「ふーん」
ホークスが立ち上がる。
その足音が近づいてきても、彼女は警戒を見せなかった。
長い付き合いだ。
少なくとも、今すぐ危害を加えられるような相手ではない。

「はい、お茶――」

振り向いた瞬間だった。
ホークスが彼女の手首を取った。

「……え?」
ぐい、と身体が引かれる。

次の瞬間、彼女の背中がソファに沈んだ。
「ちょっと、ホークス?」

「はいはい、ちょっと失礼」
軽い口調とは裏腹に、その手は逃がすつもりがない。

「な、何を……!」
ホークスは彼女のワンピースの裾を持ち上げた。

「……っ!」
露わになった太ももの外側。
そこには、まだ消えきっていない注射痕が残っていた。


ホークスの表情から、笑みが消えた。

「……やっぱり」
指先が、その痕にそっと触れる。

彼女の身体がぴくりと揺れた。
「ちょっと、触らないで」

「これ、いつ打ったの?」

「……体育祭の日」

「試合のあと?」

「そうよ」
/ 603ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp