第4章 雄英体育祭編
「爆豪少年!」
「ん゛ー!!」
オールマイトがメダルを首に掛けた瞬間、爆豪が激しく身をよじった。
「こらこら、暴れるんじゃない!」
しかし、オールマイトは爆豪の肩に手を置き、真剣な表情で告げた。
「君の執念は大きな武器になる。だが、勝利だけでなく、相手と向き合うこともまた強さなのだ」
爆豪は悔しそうに目を細めた。
その隣で、彼女は静かに微笑んでいた。
今日の体育祭で、それぞれが得たものは違う。
爆豪は勝利への執念を。 轟は自分自身の力と向き合う課題を。
そして彼女もまた、胸の内に新たな思いを抱えていた。
『これにて、雄英高校体育祭――一年生の部、終了だァァァ!!』
プレゼント・マイクの声が響き、会場は大歓声に包まれた。
彼女は拍手をしながら、隣に立つ八百万へ微笑みかける。
「……終わったね」
「ええ。長い一日でしたわ」
視線を戻せば、口輪をされたまま何かを叫び続ける爆豪の姿。
「ん゛ーーー!!」
「……最後まで元気だね」
彼女が呟くと、クラスメイトたちから笑いが漏れた。
こうして、波乱に満ちた雄英体育祭は幕を閉じた。
そして、それぞれの胸に残された思いが、これからの彼らを少しずつ変えていくことになる。