第4章 雄英体育祭編
そして、表彰式。
一年生の部。
第一位――爆豪勝己。 第二位――轟焦凍。 第三位――おもち、飯田天哉。
……のはずだった。
しかし、飯田はすでに早退している。そのため、表彰台に上がったのは爆豪、轟、そしておもちの三人だった。
彼女は身体の不調を押し隠し、いつもの涼しい顔で立っていた。
ただし、一人だけ明らかに様子のおかしい人物がいる。
「……何あれ?」
芦戸が呟いた。
爆豪は両腕を拘束され、身体には固定具、口にはしっかりと口輪をはめられていた。
「ん゛ーーー!!」
「……拘束されてる」
彼女が目を瞬かせると、麗日が苦笑した。
「起きてからずっと暴れてるらしいよ……」
「本人としては、勝ったこと自体が気に入らねぇんだろうな」
切島の言葉に、爆豪が思い切り睨みつける。
「ん゛ん゛ん゛!!」
「……何を言っているのか分からないわ」
「そりゃ口輪されてるからな!」
切島が笑いを堪える。
やがてオールマイトが表彰台に上がり、メダルの授与が始まった。
最初に彼女へメダルが贈られる。
「君の力は素晴らしい。よく頑張ったね!」
「ありがとうございます」
彼女は静かに頭を下げた。
続いて轟。
「轟少年。力をどう使うかを決めるのは、他の誰でもない君自身だ」
「……はい」
轟はメダルを受け取り、静かに目を伏せた。
そして最後、優勝者の爆豪。