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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第2章 雄英高校入学編


その姿を少し離れた場所から見ていた相澤が、目を細める。

「……ずいぶん楽しそうだな」

彼女は振り返る。

「そう見えますか?」

「見える」

「……そうですか」

彼女は少しだけ笑った。

「ヒーロー科の生徒として、初めて作るコスチュームですから」

相澤は何も言わなかった。

ただ、彼女が描いた設計図を見る。
そこには、
攻撃
防御
機動
索敵
救助
連携

あらゆる状況を想定した構想が詰め込まれていた。

「前線に出るつもりか」

「はい」

「危険も増える」

「分かっています」

「それでも?」

彼女は一瞬だけ考えて。
「……それでも、やってみたいです」

相澤は静かに彼女を見る。
その目は、公安の任務に従う人間の目ではなかった。

初めてヒーローを夢見た、少女の目だった。

「そうか」

それだけ言って、相澤は歩き去った。

彼女はもう一度、自分のコスチュームを見る。

黒紫の装備
軽い
動きやすい
視界も広い
そして
前線に立てる

「……楽しみ」

その呟きは、普段の彼女からは想像できないほど、弾んでいた。
まだ誰も知らない。
公安に所属し、任務のために雄英へ潜入した彼女が。
この場所で初めて、「自分もヒーローになれるかもしれない」
という可能性に、心を躍らせていることを。


そして、その小さな胸の高鳴りこそが、
彼女が公安の人間として生きるだけではなく――
一人のヒーローとして、自分自身の人生を選び始める最初の一歩になることを。
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