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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


試合会場。
観客席から、ひときわ大きな歓声が上がる。

「さあ、次の試合だァァ!!」

プレゼント・マイクの声が響き渡る。
そして――。
二人の姿が、フィールドへ現れた。
爆豪勝己。
そして、おもち。
対峙した瞬間、爆豪は口角を吊り上げた。


「……やっと来やがったな」


彼女はいつものように、穏やかに笑った。

「待たせちゃった?」

「別に」
爆豪は拳を握る。
その目は、これまでとは明らかに違っていた。
これまで何度も彼女の戦いを見てきた。
派手な攻撃をしない。
必要以上に個性を使わない。
それなのに、相手の動きを先回りし、気づけば勝負を終わらせている。
そして――まだ、本当の力を見せていない。

「今日こそ、その個性を全部見せろ」

彼女は少しだけ目を細める。
爆豪が笑う。

「無理やり引きずり出してやる」
観客席が沸いた。

二人の間に、張り詰めた空気が落ちる。
彼女は静かに息を吸った。

――大丈夫。
手が僅かに震える。
それを握り込んで隠す。

心拍はまだ速い。

けれど、目の前の男から目を逸らさない。
爆豪もまた、彼女の僅かな変化を見逃していなかった。

「……?」

ほんの一瞬。
彼女の呼吸が浅い。
立ち方も、いつもより僅かに重い。
爆豪の眉が動いた。

「てめぇ……」

彼女は笑う。
「なに?」

「……いや」
爆豪は言葉を飲み込んだ。

開始の合図を待つ。
今までなら、ただ勝ちたいという気持ちだけだった。
けれど今日は違う。
――こいつは、何か隠している。

「俺は手ぇ抜かねぇぞ」
低い声が響く。
彼女はその言葉を聞いて、ほんの少しだけ笑みを深くした。

「うん。私も、そのつもり」

そして――

「それでは、試合開始ィィィ!!」
二人が、同時に地面を蹴った。
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