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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


A組の観客席。

「おい、見たか今の」

切島が興奮した声を上げる。

「個性をほとんど使わずに、二人抜きだぞ!?」

「しかも、相手の動きに合わせて戦い方を変えてる……」

緑谷はノートに何かを書き込みながら、目を輝かせていた。

「相手が踏み込む方向を利用して、重心を崩してるんだ。力で押すんじゃなくて、相手の
動きを誘導してる……!」

「緑谷、ちょっと落ち着きなよ」

耳郎が呆れたように言った。
しかし、その横で轟は静かに考え込んでいた。

「……本当に、個性を使わずに勝ち続けるつもりなのか」

そして、観客席の反対側。
爆豪勝己は、露骨に不機嫌そうな顔をしていた。

「……あの女」

拳が、ぎり、と握られる。

あれだけの実力がありながら、彼女はまだ本気を見せていない。

障害物競走でも。
騎馬戦でも。
そして、個人戦でも。
爆豪には、それが分かっていた。
彼女が何を隠しているのか。
なぜ個性を使わないのか。
その理由までは分からない。
だからこそ、腹が立つ。

「……逃がさねぇぞ」

低く呟いた声は、歓声にかき消された。
一方、当の本人はというと。
退場口へ向かいながら、次の対戦表を確認していた。
そして。

「…………あ」
名前を見つけた瞬間、足が止まった。

爆豪勝己。

彼女は数秒間、無言で対戦表を見つめた。
「……結構まずいなぁ」
ぽつりと呟く。
二回戦も、勝ってしまった。
しかも、ほとんど個性を使わずに。

(……これ、もしかして)
彼女は、ゆっくりと顔を上げた。

(本当に、最後まで勝ち進んじゃうんじゃない?)
今さらながら、自分の状況を理解し始めた彼女だった。
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