第2章 雄英高校入学編
そして今、雄英高校ヒーロー科。
「……」
彼女はコスチュームの設計図を見つめた。
ここでは、後方支援だけが役割ではない。
自分自身が前線に出ることもできる。
戦略を立てるだけではなく
その戦略を、自分の身体で実行する
味方と連携し、敵の懐へ入り、必要なら、自分自身が誰かを救出する。
そう考えると、胸が高鳴った。
「……面白い」
思わず、口元が緩む。
「これなら……」
彼女は新しい案を書き込んだ。
「もっと動ける」
その表情を見ていた耳郎が、少し驚いた顔をする。
「なんか、めちゃくちゃ楽しそうじゃん」
「……うん」
彼女は素直に頷いた。
「楽しい」
その言葉を聞いたクラスメイトたちは、少しだけ目を丸くした。
彼女がこんなふうに「楽しい」と言うのは、珍しかったからだ。