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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


爆豪の攻撃が、ついに麗日を捉えた。
激しい爆発音。
砂煙が舞い上がり、観客席から悲鳴が上がる。
彼女の表情から、笑みが消えた。

「……麗日さん」

砂煙の向こうで、麗日が立ち上がろうとしていた。
それでも、爆豪は攻撃の構えを崩さない。
勝負の世界は甘くない。
彼女自身、それを誰よりもよく知っている。
だからこそ、爆豪の姿勢を責めるつもりはなかった。
相手を侮らず、勝利を得るために全力を尽くす。

それは、戦う者として当然のことだ。

(爆豪くんは、相手がどこまで考えているかを、最後まで見極めようとするタイプね)
彼女は静かに目を細めた。

(だからこそ、あなたの想定を超える一手があれば、きっと面白いことになる)

その分析を裏付けるように、麗日は最後まで立ち向かった。
だが、爆豪の攻撃を崩しきることはできなかった。

『勝者、爆豪勝己ぃぃぃ!!』
歓声が爆発する。
爆豪は肩で息をしながら、勝利した舞台に立っていた。
彼女は拍手を送りながら、その姿を見つめる。

「……おめでとう、爆豪くん」

声は、誰にも届かないほど小さかった。
やがて爆豪が観客席へ目を向ける。
偶然か、それとも彼女を探していたのか。

視線がぶつかった。

彼女はにこりと笑う。
爆豪は一瞬だけ動きを止めた。
そして、すぐに顔を背ける。

「……チッ」

遠くからでも分かるほど、不機嫌そうな顔。
けれど彼女は、その反応を見逃さなかった。

(……あら?)

彼女は首を傾げる。

(今、こっちを見ていたような……)

少し考えたあと、ふっと笑った。

(まあ、いいか)

そして再び、次の試合へと視線を戻す。
彼女にとって体育祭は、勝ち負けを競うだけの場所ではなかった。
人が何を考え、何を恐れ、どんな瞬間に本来の力を発揮するのか。
それを知ることのできる、絶好の機会でもあった。
そして今、彼女の興味はひとつの結論にたどり着いていた。
――爆豪勝己。
強さだけでは測れない、面白い相手だ。
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