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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


『さあ、続いての試合はぁ!! 麗日お茶子 VS 爆豪勝己!!』
プレゼント・マイクの声がスタジアムを揺らした。

彼女はA組の観客席に腰を下ろし、頬杖をつきながらグラウンドを見下ろしていた。
先ほどの試合を終えたばかりだが、疲れた様子はない。
むしろ、次の試合を楽しみにしているようだった。

「麗日さんと、爆豪くんか……」

舞台に立つ二人を見比べる。
麗日は緊張した面持ちで拳を握り、爆豪はいつもどおり、相手を真正面から睨みつけていた。
だが、彼女が注目していたのは、その表情ではない。

(爆豪くんの戦闘スタイルは、攻撃的。でも、ただ感情に任せて突っ込むタイプじゃない)
彼の爆破は、単純な火力だけでも十分に脅威だ。
しかし、体育祭での動きを見る限り、それだけではない。
爆発による加速。
空中での姿勢制御。
相手との距離を調整するための牽制。
そして、相手が反応した瞬間を狙う、次の攻撃。

(攻撃を当てることだけじゃなくて、相手の選択肢そのものを削っている……)

彼女は目を細めた。
爆豪の攻撃は激しい。
けれど、無秩序ではない。
相手を追い詰めながら、自分が最も攻撃しやすい状況へと戦場を作り変えている。

(厄介ね。正面から受け止めれば、こちらの体力が先に尽きる。距離を取れば、爆発で一気に詰められる。空中に逃げても、あの機動力がある)

思わず、口元が緩んだ。

(……なるほど。確かに、強い)

『それでは――試合開始ぃぃぃ!!』

開始の合図と同時に、爆豪が飛び出した。
爆発音が響く。
麗日は間一髪で攻撃をかわし、爆豪の身体に触れようとする。
だが、爆豪はそれを許さない。
距離を保ち、攻撃の手を緩めず、麗日が仕掛ける隙を与えない。
彼女の視線が鋭くなる。

(麗日さんの個性は、触れた対象の重力をなくすこと。だから爆豪くんは、接近そのものを危険な行為として認識している)

爆豪にとって、麗日を近づけないことは安全策であると同時に、勝利への最短経路でもある。
彼女は爆豪の足運びに注目した。
爆豪は麗日を攻撃しながら、彼女が逃げる方向まで制限している。
攻撃を避けるために動けば、次の爆発が待っている。

立ち止まれば、距離を詰められる。

つまり、麗日は防御するたびに、少しずつ不利な位置へ追い込まれていた。
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