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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


「ちょっと! どこ行ってたの? 今から呼びに行こうとしてたとこなんだけど!」

「ごめんごめん。最後にりんご飴を食べてたら、みんながいなくなってて」

「……りんご飴?」
耳郎の視線が、彼女の手元へ落ちる。
顔の半分を覆いそうな巨大なりんご飴。
その横で、本人は何事もなかったかのように、にこにこと笑っていた。

「……いや、自由すぎでしょ」

「間に合ったから、いいよね?」

「まあ、間に合ったけどさ!」
耳郎は呆れたように息を吐き、それから彼女の腕を引いた。

「ほら、こっち! みんな待ってるから!」

「はーい」
返事だけは、やけに素直だった。
女子たちが集まっている場所へ着くと、麗日がぱっと顔を輝かせた。

「あっ、来た来た!」

「間に合ったね!」
芦戸が笑顔で手を振り、八百万もほっと胸を撫で下ろす。

「よかったですわ。皆さんで応援したかったんですもの」

彼女は手元のりんご飴を一瞥した。
それから、グラウンドに目を向ける。
競技はまだ続いている。
クラスメイトたちが、必死になって借り物のお題を探していた。
その姿を見ていると、自然と口元が緩んだ。

「……そっか」
彼女はりんご飴を袋の中に居れて、端っこに置き、ぱん、と両手を打ち合わせる。

「それじゃあ、応援しますか!」

「えっ?」
女子たちが一斉に振り向いた。
次の瞬間、彼女は、先ほどスタジアムで見せた、あの弾けるような笑顔を浮かべた。


「みんなー! 頑張ってー!!」


ポンポンを振り、リズムに合わせて身体を弾ませる。
恥ずかしがるどころか、完全に吹っ切れていた。

「もっと声出していこうー!」

「ちょ、ちょっと! あんた、さっきまでりんご飴食べてた人だよね!?」
耳郎が思わず突っ込む。

「そうだけど?」

「切り替え早すぎない!?」

「応援するなら全力でしょ?」
あまりにも堂々とした返答だった。
芦戸は腹を抱えて笑い、麗日はつられてポンポンを振る。
八百万も少し照れながら、彼女に合わせて声を張り上げた。
気がつけば、女子たち全員が再びチアガールとしてまとまり始めていた。

『おっとぉ!? A組女子、再び全力の応援だぁー!!』
実況の声に、観客席まで沸き立つ。

その中心で、彼女は誰よりも楽しそうに笑っていた。
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