• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


「ちょ、ちょっと待ってください!」
八百万の顔が一気に赤くなる。

「これは……!」
隣で峰田がニヤニヤしている。
それを見た八百万が、はっと目を見開いた。

「……峰田さん、上鳴さん!!!」

「え?」

「騙しましたのね!!」

「「ギクッ」」
「い、いや、その……!」

「「すみませんでしたァァァ!!」」
二人が逃げ出す。

「待ちなさい!!」
八百万が追いかけようとするが、観客席からさらに大歓声。

「かわいいぞー!!」

「一年A組ー!!」

「チア最高ー!!」
女子たちは恥ずかしさで顔を真っ赤にする。

「うぅ……」
麗日はポンポンで顔を隠した。

「めっちゃ恥ずかしい……!」

葉隠は逆に開き直って笑う。
「もうこうなったら楽しんじゃおうよ!」

耳郎は呆れたようにため息をつく。
「……最悪」

そして個人戦に出場する男子たちも、その姿を目にする。
「……!」

切島が目を見開く。
「おお……!」

上鳴は拳を握りしめた。
「良いもん見たぁぁぁ!!」

瀬呂も笑う。
「これは頑張るしかねぇな!」

飯田は顔を真っ赤にしながら眼鏡を押し上げる。
「諸君! これは応援であって、決して浮ついた気持ちで見てはいけないぞ!」

「お前が一番動揺してんじゃねぇか」
切島が突っ込む。

轟も一瞬だけ女子たちを見る。
「……似合ってるな」

「轟、お前それだけ!?」

「?」

「もっとこう……あるだろ!」

「何が?」
一方、爆豪は――

「…………」
完全に黙っていた。

隣の切島がちらりと見る。
「爆豪?」

「……うるせぇ」

「まだ何も言ってねぇけど」

「見るな」

「何を?」

「こっち見るなっつってんだろ!!」
切島は首を傾げた。

「……顔、赤くね?」

「赤くねぇ!!」

「いや赤――」

「うるせぇ!!」
その少し離れたところで。

彼女は、そんな一連の騒ぎを静かに眺めていた。
最初は少し恥ずかしかった。

けれど、観客の反応、女子たちの照れた表情、そして、いつも通り騒いでいるクラスメイトたち。全部が、妙に面白かった。
彼女は葉隠のポジティブな考えに同調し、ポンポンを軽く持ち直す。

「……なるほど」

隣の麗日が振り返る。

「どうしたの?」

「せっかくなら、葉隠さんの言う通り、この状況を楽しもうかなって」

彼女はふっと笑った。
/ 603ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp