• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


スタジアムへ戻る途中。
彼女が歩いていると、後ろから爆豪が追いついてきた。

「おい」

「……何?」

「てめぇ」

「?」
爆豪は彼女の横に並ぶと、眉間に皺を寄せた。
そして、何かを確かめるように一度だけ鼻を動かす。


「……煙草の匂いすんぞ」


「……」
彼女の足が、ぴたりと止まった。

「気のせいじゃない?」

「気のせいじゃねぇ」

「体育祭の会場って、いろんな匂いするし」

「しねぇよ。少なくとも今、俺の鼻に入ってんのはてめぇからだ」

「……」
彼女は視線を逸らした。

「少しだけ」

「やっぱ吸ってんじゃねぇか!!」

「声大きい」

「当たり前だろ!!」
爆豪は頭を抱えた。

「雄英の体育祭だぞ!?」

「……うん」

「生徒が昼休みに何してんだよ!」

「……喫煙」

「堂々と言うな!!」

彼女は少し困ったように笑った。
「もう没収されたから」

「誰に」

「相澤先生」

「……」
爆豪の顔が一瞬で変わった。

「……ああ」

「何、その納得した顔」

「いや。そりゃ没収されるわ」

「ひどい」

「ひどくねぇ」
爆豪は呆れたように彼女を見る。
すると、その頬に残っている赤い跡に気づいた。

「……ん?」

「?」

「お前、その頬どうした」

「……これ?」
彼女が頬に触れる。

「相澤先生に摘まれた」
「…………」
数秒の沈黙。
爆豪の肩が震えた。

「……っ」

「笑った?」

「笑ってねぇ」

「今、絶対笑った」

「笑ってねぇっつってんだろ」

口元を押さえて完全に笑っている。
「……先生に怒られてやんの」

「爆豪くん」

「ざまぁみろ」

「ひどい」

「自業自得だろ!!」

彼女がじっと見る。
「……でも」

「何だよ」

「ちょっと心配してくれてる?」

「はァ!?」
爆豪の顔が一気に険しくなる。
/ 723ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp