第15章 死穢八齋會
その違いすら分からないまま、おもちは首を傾げた。
そして、戻ってきた爆豪から甘口のカレーを受け取ると、ぱっと顔を輝かせた。
「ありがとう、爆豪くん!」
その笑顔を真正面から浴びた爆豪は、一瞬だけ言葉を失った。
「…………おう」
ぶっきらぼうに答え、乱暴に椅子を引いて座る。
耳が、ほんの少しだけ赤い。
それを見逃すクラスメイトたちではなかった。
「「「あーーーーーっ!!!」」」
再び、食堂に悲鳴が響き渡った。
「うるせぇ!!黙って食えや、クソどもが!!」
爆豪の怒声が飛ぶ。
けれど、彼の隣ではおもちが、何も知らない顔で甘口のカレーを美味しそうに頬張っていた。
そして爆豪は、そんな彼女を横目で確認してから、ようやく自分の食事に手をつけた。
――クソ。
やっぱり、好きだ。
自覚したばかりの恋心は、どうやら自分が思っていた以上に、厄介なものらしい。