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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


「いひゃいれす…」

相澤は真顔だった。
「今のお前は雄英高校の生徒。俺の生徒だ。容赦はしねぇぞ」

「……」

「成人だろうが何だろうが、校則違反は校則違反だ」

「……はい」

相澤は手を離す。
彼女は両頬を押さえながら、恨めしそうに見る。

「……二回もつねられた」

「三回目が欲しいか?」

「いりません」
即答だった。
相澤は小さく息を吐く。

「ったく……」
しばらく歩いてから、ふと彼女を見る。

「……まあ」

「?」

「成人だってことを忘れてるわけじゃない」
彼女が目を瞬く。

「じゃあ――」

相澤は前を向いたまま言った。

「生徒として、他の奴らと同じように扱う」
その言葉に、彼女は少しだけ目を細めた。

「……それは、ありがたいかも」

「そうか」

「仕事柄、大人扱いされることも多かったから」
相澤は何も言わなかった。ただ、少しだけ歩く速度を緩める。

「だったら、なおさら今は生徒やっとけ」

「……はい」
彼女は小さく笑った。

「分かりました、相澤先生」

「よし」
スタジアムの入口が見えてくる。
大勢の生徒たちの声、歓声、熱気、その中へ戻る直前――。
彼女が小さく呟いた。

相澤はふと、彼女の手元を見る。

「……で?」

「はい?」

「煙草は?」

「……」
彼女の足が止まった。

「出せ」
相澤が無言で手を差し出す。
彼女はしばらく黙っていたが、観念したようにポケットから煙草を取り出した。

「……これ」
相澤は受け取ると、表面を確認した。

「……」
一瞬、沈黙。

「セブンスター?」

「……はい」
相澤の眉間に深い皺が寄った。

「……このクソガキ」

「えっ」
低い声。彼女が思わず一歩下がる。

「何でよりによってセブンスターなんだよ」

「銘柄にまで怒るんですか!?」

「そういう問題じゃねぇ」

「……」

「体育祭の昼休みに、セブンスター吸ってる高校生がどこにいる」

「すみません」
相澤は煙草の箱をしばらく見つめたあと、ポケットへ入れた。

「没収」

「……」

「返さねぇからな」

「それは……」

「何だ」

「……高かったんですけど」

「知るか」

「……」
彼女はしょんぼり肩を落とす。
相澤はそんな彼女を見て、さらに呆れた顔になる。
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