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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第2章 雄英高校入学編


そして今、雄英高校1年A組。


彼女は再び、高校生として教室にいる。

クラスメイトと話す。

笑う。

時には少し困った顔もする。

だが、オールマイトには分かってしまう。

彼女がどこか一歩引いていることが。


誰かと笑っていても、心の奥では常に周囲を分析している。
誰かを好きになる前に、
誰かを信じる前に、
「この人は安全か」
「この人は何を考えているか」
「この状況で最適な行動は何か」
そう考えている。



――公安の人間として。

「……悩ましい限りだ……」

オールマイトは深いため息をついた。
できれば、普通の高校生でいてほしかった。


友達とくだらない話をして、
授業をサボって怒られて、
好きなものを見つけて、
誰かを好きになって、
失敗して、
笑って、
泣いて、
そういう時間を過ごしてほしかった。
けれど、彼女はもう「守られる側」ではなくなってしまった。



自分の身を自分で守ることを覚えた。


誰にも頼らず。

誰にも弱さを見せず。

自分の役割を果たす。

それが彼女の生き方になっていた。


「……私は、君に何をしてあげられるのだろうな」


窓の外、校庭を歩く彼女が見える。その横には、緑谷がいた。
何か話しかけている。
彼女は静かに聞いている。
そして――


ほんの少しだけ、笑った。

「……」

オールマイトは目を細める。

もしかしたら、
この学校なら、
このクラスなら、
彼女が失ってしまったものを、少しずつ取り戻せるかもしれない。
そんな期待が、ほんの少しだけ、胸に生まれた。


「……どうか」


小さく呟く。

「今度こそ、自分のために笑ってくれ」

その願いを、彼女はまだ知らない。
そして、彼女自身もまだ知らない。


この雄英高校で出会う仲間たちが
やがて彼女にとって――
「任務」よりも大切なものになっていくことを。
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