第2章 雄英高校入学編
オールマイトが再び彼女と会ったのは、彼女が公安の仕事をしながら、高校に通っていた頃だった。
久しぶりに見た姪は、見違えるほど綺麗になっていた。
背も伸びていて、姿勢もよくなっていた。
判断も早い上に、受け答えも完璧だ。
何を聞いても
「問題ありません」
「了解しました」
「必要な対応をします」
返ってくるのは決まって、そんな言葉ばかり。
昔の、あの明るい少女とは明らかに違っていた。
オールマイトは思わず聞いた。
「……無理をしていないかい?」
彼女は首を傾げた。
「していません」
「本当に?」
「はい」
笑った。
けれど、その笑顔には、昔のような無邪気さがなかった。
…綺麗すぎる
…完璧すぎる
まるで、「笑う」という行為まで、覚え直したかのようだった。