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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


「体育祭の見学は?」

「もちろん、本来の目的」

「本来の?」

「うん」
ホークスが一歩近づく。

「でも、それだけじゃない」

「……やっぱり」
彼女は小さく息を吐いた。

「人のいない場所を選んだのも?」

「それも」

「私が一人になる時間を見計らったのも?」

「それも」

「……堂々と言うのね」

「隠す必要ある?」
ホークスが笑う。
その余裕のある態度に、彼女は呆れたように目を細めた。

「あなた、本当に懲りないわね」

「何が?」

「前にも言ったでしょう」
彼女は煙草を見つめる。


「そういうの、困るって」

「覚えてるよ」

「じゃあ――」

「だから、急がないようにしてる」

「……え?」
初めて彼女の言葉が止まった。
ホークスは笑っている。
けれど、その笑顔はいつもの冗談めいたものとは違った。


「君、昔から自分で何でも決めるじゃん」

「……」

「仕事も」
一歩。

「戦い方も」

また一歩。

「今の生活も」
彼女は何も言わない。

「誰かに決められるの、嫌いだろ?」

「……そうね」

「だから俺も、俺の気持ちは俺で決めることにした」

「……ホークス」
その声には、少しだけ戸惑いが混じった。
ホークスはそれに気づいているのか、いないのか。
ただ静かに笑う。

「君が嫌がることをするつもりはないよ」
そして、ほんの少し間を置いて。

「でも――諦めるつもりもない」

彼女は、じっと彼を見る。
軽口ばかり叩いている男。何を考えているのか分からないようでいて、誰より周囲を見ている男。公安という同じ世界にいたからこそ分かる。


この男は、決して軽いだけの人間ではない。

むしろ、軽く見せているだけだ。

だからこそ、今の言葉が冗談ではないことも分かってしまう。
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