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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


昼休憩。
騎馬戦を終えた生徒たちは、それぞれの場所に集まり、午後の競技に備えて疲れを癒やしていた。

「いやー、さすがに疲れたぁ……」
麗日が肩を回す。

「でも、四位だよ! すごいよね!」

「発目さんのサポートアイテムも大活躍だったしね」

彼女はそう言いながら、麗日たちと穏やかに話していた。
先ほどまでの騎馬戦の熱気が嘘のように、ほんの少しだけ気が緩んでいる。
――そのとき、ふと、視線を感じた。
彼女は何気なく顔を上げる。
少し離れた場所で轟が、緑谷を見ていた。

「緑谷」

「轟くん?」
轟は静かに近づく。

「少し話がある」

「……うん?」
二人はそのまま、人の少ない場所へと歩いていく。
彼女はその背中を、黙って見送った。

「……何の話かしら」
一瞬だけ、公安としての思考が動く。
誰が、誰を呼び出したのか。なぜ今なのか。何を話すつもりなのか。
彼女はすぐに、その思考を止めた。
今の自分は、ただのクラスメイトだ。
秘密を抱えているからといって、必要以上に他人の事情へ踏み込むつもりはない。

「……まあ、いいか」

小さく呟き、彼女は麗日たちへ視線を戻した。
今は、体育祭。
そして、自分もただの生徒として、この時間を過ごしている。

その頃、スタジアムの別の場所では、
「オールマイト」

呼び止められた男が、足を止めた。
ゆっくりと振り返る。
そこに立っていたのはエンデヴァー。
轟焦凍の父親。
そして、現在のトップヒーローの一人だった。

「……久しぶりだな」
オールマイトが声をかける。

「オールマイト」
返ってきた声に、親しみはなかった。
低く、重い。
ただ名前を呼んだだけなのに、そこには明確な敵意にも似た何かが滲んでいた。
オールマイトは静かに彼を見る。
笑顔はない。

エンデヴァーもまた、視線を逸らさない。
二人の間に、重い沈黙が落ちた。
スタジアムでは、今も観客の歓声が響いている。
生徒たちは午後の競技に向けて、それぞれの時間を過ごしている。
華やかな体育祭。

未来のヒーローたちが、夢と憧れを胸に戦う舞台。

――だが、その熱気に包まれたスタジアムの裏側で、二人のトップヒーローの間には、誰も知らない緊張が静かに張り詰めていた。
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