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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


「四位……!」

結果が告げられた瞬間、緑谷は大きく息を吐いた。

「よかった……」

張り詰めていた肩から、力が抜ける。
麗日は嬉しそうに拳を握った。

発目も満足げに頷く。
「ベイビー、最高でしたよ! サポートアイテムの性能も十分に発揮できました!」

「僕の鉢巻は取られちゃったけど、轟君から奪えた鉢巻もあるし……」
緑谷は三人を見回して、照れくさそうに笑った。

「みんなのおかげだよ!」
自然と笑い声が重なる。
その空気につられるように、彼女の口元も緩んだ。

「……ふふっ」

普段の落ち着いた微笑みではない。
心からこぼれた、弾けるような笑顔だった。

「――おい」

低い声が落ちる。

彼女が振り向く。
そこに立っていたのは、轟だった。

「……轟くん?」
轟は彼女の前まで歩いてくる。
先ほどの騎馬戦で、自分たちの死角を突き、ほんの一瞬の隙を利用して鉢巻を奪っていった。
一体、どこまで見えていたのか。
それが、単純に気になった。

「さっき……俺の鉢巻奪いに来ただろ」

「うん」」

「……あの状況で、俺の視線がどこに向いてるかまで分かってたのか?」
彼女は少しだけ考える。

「轟くんは、緑谷くんしか見てなかったよ」

「……」

「だから、隙ができた」
淡々とした答えだった。
だが、轟はそこで終わらなかった。

「お前は……ずっと戦場全体を見てたのか」

「できるだけね」
彼女は周囲を見渡す。
騎馬戦が終わったばかりの会場。
まだ熱気が残っている。

「戦闘中って、一人の相手だけを見てると、どうしても視野が狭くなるんだよ」

「……」

「自分が攻撃する相手だけじゃなくて、その相手が何を見ているのか。その周りに誰がいるのか。誰が動いたことで、別の場所に隙ができたのか」

轟は黙って聞いていた。

「強い個性を持ってる人ほど、自分の攻撃に意識を持っていかれやすいから」
その言葉に、轟の目が僅かに動く。

彼女はそれに気づいた。
「轟くんは、もっと周りを見られると思うよ」

「……俺が?」

「うん」
柔らかく笑う。

「自分の力だけじゃなくて、相手の視線や判断まで利用できるようになったら……もっと強くなる」

轟はしばらく彼女を見る。
そして、小さく頷いた。

「……覚えておく」

その直後だった。
「――テメェ!!」
空気が一変した。
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